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2016.01.17

歯の詰め物や被せ物の金属のおはなし

本年もよろしくお願い致します。

船橋のユアー歯科クリニックでは、詰め物や被せ物は身体の一部としてお口の中で永く使うことを前提に、慎重に選んで頂いています。

そこで、本日は歯科の金属材料のお話を少しだけ。

■ドイツほか多くの医療先進国ではパラジウムは禁止!

食の安全性がクローズアップされている昨今ですが、その入口であるお口の中の金属の安全性に、あらためて目が向けられています。安全で、健康に良い食材を食べていても、口の中から体の中に金属イオンが溶け出している状況では安心してはいられません。
また、おいしい食べ物の繊細な味も、金属のいやな味が邪魔をして本来の味覚を楽しめないこともあります。健康保険のかぶせ物や詰め物に使用する金属は、「パラジウム」「銀」を主成分とする合金です。
(ちなみに、この合金の内訳は、おおよそ金12%、パラジウム20%、銀50%、銅16%です)

このパラジウム合金が保険治療に導入された経緯は、高度経済成長期の1960年頃、国民皆保険が導入される際、歯科医師会は「貴金属(金合金)」の導入を目指しましたが、当時の困窮した日本経済では「金合金」の導入は無理だと国に判断され、それより安価な「パラジウム合金」に決まりました。つまり、人が耐えられる、最低レベルの金属ということです。

WHOの文書には、ドイツでは1993年に「パラジウム-銀合金」は使用しないようにという勧告 が出されていると記されています。

■できるだけ安全安心な歯科材料(^^)/
金属アレルギーは、金属イオンが蛋白質と結び付き、免疫系を刺激してアレルゲンとなり局所や全身に、発赤、腫脹、湿疹などを生じる疾患です。症状のみでは原因の特定が難しい疾患ですが, 歯科金属によるものも多いと考えられています。そしてこのような金属アレルギーは年々増加傾向にあります 

当院では金属アレルギーを引き起こしにくい材料を使用した治療を推奨しています。
・セラミック
・ジルコニア
・純チタン
・貴金属(金・プラチナほか)
 など

ご不明のことがありましたら、何なりとお聞きください。

小児から精密義歯まで 船橋駅前 ユアー歯科クリニック

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