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2017.11.25

BPSデンチャー治療の流れ②

こんにちは、ユアー歯科クリニック院長の林です。

先週に続きまして、超精密義歯BPSデンチャーの治療の流れをお伝えしていきます。

 

BPSデンチャーの完成、装着までの流れは

初回 カウンセリングと今お使いの義歯の不具合の調整

2回目 概形印象採得 セントリックトレーにて仮の咬合採得

3回目 精密印象と咬合採得、ゴシックアーチ

4回目 人工歯配列試適

5回目 完成、装着

となります。

 

先週は初回のカウンセリングと今お使いの義歯の不具合の調整間でお伝えしました。

今回は2回目と3回目に行う処置内容についてお話します。

 

 2回目は概形印象採得とセントリックトレーにて咬合採得です。

 概形印象採得とは歯型をとること(印象採得、「印象をとる」といいます)なのですが、BPSデンチャーの治療の流れの中では印象は何度かとります。

それらの印象採得はそれぞれに目的があり、概形印象採得の目的は顎堤(歯ぐきの土手)の形態、粘膜の状態などの診査を行い、精密印象を行う準備を整えます。

 「アキュトレー」というBPSデンチャー作製用の印象トレーと、同じく専用の「アキュデントXD」という印象材を使用します。BPSデンチャーを作製する際に使用する材料や器材は開発メーカーであるイボクラ―ビバデント社から厳密に指定されており、超精密義歯作製の重要なポイントになっております。

 次に「セントリックトレー」を用いておおまかな咬み合せの位置の記録を取ります。一般的な総義歯作製では印象採得と咬合採得は同日に行うことは製作過程の都合上、基本的にはありません。この段階で大まかな咬み合せの位置が記録される事で、この次のステップの正式な咬合採得の精度を高める事ができ、概形印象から作製された歯型の模型を「ストラトス咬合器」に装着することができます。

 

3回目は精密印象と咬合採得、ゴシックアーチです。

上下の歯型の模型は「ストラトス咬合器」という顎の位置や動きを模擬的に再現する機器に装着され、それを基に精密印象の為のトレーと、咬み合せの高さや顎の動きを記録する「ナソメーターM」がセッティングされます。

精密印象では「バーチャル」シリコン印象材を使用し、閉口機能印象という方法で、いろいろな顎の動きをしながら3~4種類の硬さの印象材を使い分けて複数回、採得します。

咬合採得、ゴシックアーチでは「ナソメーターM」により咬み合せの高さの決定、水平的顎位の決定を行います。

3日目はBPSデンチャー作成過程の中で非常に重要な内容で、慎重を重ねて進めていくこともあり、一番処置時間が長くかかります。スムーズに進んでも2時間、場合によっては3時間かかることもありますので、患者様も大変な回だと思いますが、この処置によりいろいろなあごの動きをしても「外れにくい」「装着の違和感が少ない」「食事しやすい」「しゃべりやすい」という超精密義歯が完成していくのでご協力をお願い致します。

 

処置後、担当技工士が今回使用する人工歯や歯肉の形態や色などについて、サンプルをお見せしながら患者様のご希望を伺い、決めさせて頂きます。あまりきれいな歯並びだと逆に不自然だったりすることもありますので、一部分の歯並びをあえて少し角度を変えたりすることもご希望に応じて対応できます。いろいろご希望をおっしゃっていただければと思います。

 以上、今回はBPSデンチャーの治療の流れの中の2回目と3回目の内容についてお伝えしました。

来週は4回目から完成までのお話をさせていただきます。

 

 BPSデンチャーについて詳しくはこちらへ

 

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